最近スマホなどでも5G対応スマホが出てきましたが、5Gって4Gとどう違うのか説明していきたいと思います。
まず、5Gとは5th Generation(第5世代移動通信システム)の略です。
第1世代のみアナログ通信で第2世代からはデジタル通信となり世代が進むごとに通信速度が速くなっていきます。
ちなみにLTEとは正確には第3.9世代となっていて第4世代への繋ぎとされていましたが現在はLTEも第4世代に含むとされています。
では、5Gはどうかと言うと
・超高速
・超低遅延
・超多数同時接続
といった特徴があります。
それぞれ詳しく見ていきます。
・超高速
5Gの通信速度の理論値は、1Gbps〜20Gbpsです。(4Gの10倍〜100倍)
動画などはもちろん、ARやVRといった大容量のデータもモバイルで短時間で通信が可能になります。
ちなみに4Gではほとんどが通信容量が制限のあるプランでサービスが提供されていますが、5Gでは各社無制限での提供を行っています。
ただし、2020年9月時点では5G対応エリアがまだ少なく対応端末がまだ少なかったりしてあまり実用的ではないようですが・・
・超低遅延
医療現場などで遠隔で手術を行ったりとかする場合は遅延があるとほぼ不可能ではないかと思います。5Gだとあらゆる遠隔操作がリアルタイムに行うことができます。そうなれば今までアメリカでしか出来なかった手術も日本で出来るようになるかもしれませんね。
・超多数同時接続
4Gでは1平方キロメートルあたり10万台でしたが、5Gでは100万台まで接続可能になります。
あまりピンとこないかもしれませんが、例えば人が大勢集まる場所での電波対策としていままでは移動基地局などで対応していたのが不要になります。
今後期待されているのは、災害時になかなか電波がつながらない状況が5Gの普及によって改善されるのではということです。
5Gの電波は2種類??
5Gの電波には実は2種類あります。
・Sub6
・ミリ波
の2種類です。
現状の5GはSub6で提供されています。(2020年9月時点)
Sub6は日本語で言えば6未満、つまり6GHz未満の周波数帯と言う意味です。(正確には3.7GHz帯・4.5GHz帯の電波が各社に割り当てられています。)
一方ミリ波は30GHz〜300GHzの総称で、実際には28GHz帯が各社に割り当てられています。
上に書いた5Gの特徴を最大限に活かすにはミリ波が必要になりますが、ミリ波は近距離での通信しかできません。と言うことは、ミリ波を携帯電波として使うにはアンテナを無数に設置する必要があるため普及させるのはなかなか難しいようです。
逆にSub6は4Gの延長として現在ある基地局を流用できるので、コストなどがあまりかかりません。
こういった理由から現状は5Gの電波の種類を気にする必要はあまりないように思います。